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目次
染めムラと滲み(にじみ)を防ぐ
地入れとは、この次の工程である引染(生地を染めていくこと)をする前に、『地入れ液』と呼ばれる薄い糊を、刷毛(はけ)で生地に直接引いて(塗って)いく工程です。
地入れをすることで、染めのムラや滲み(にじみ)を防ぐことができます。
地入れの作業工程
このように、乾燥された布海苔(ふのり)を使い、地入れ液を作っていきます。
水の中に、ふのりを入れよく煮て溶かします。こうすることで、ドロドロの糊状のものになります。
ドロドロの糊になった後、この液の中に入っている細かい不純物を取り除くために、
『日本手ぬぐい』を使って、濾します。
そうして、このような地入れ液と呼ばれる糊が出来上がります。
伸子(しんし)張り
地入れをする準備をしていきます。
このような伸子(しんし)と呼ばれる、両端に約5ミリの針のついた竹の細い棒で、その竹のしなりを利用し、生地をピンと張っていきます。
伸子張りをすることで、地入れをする際に、生地にシワやたるみが出来るのを防ぎます。
伸子をこのように、一定の間隔で、反物の端から端まで張っていきます。
伸子張りのおかげで、生地にシワが寄っていません。
地入れをする際は、このように、張られた生地に、刷毛(はけ)を使って引いていきます。